平山響一郎のピアノ調律コンセプト
鍵盤を弾くことでアクション部分が連動して動き、弦をハンマー叩いて音を出すのがピアノです。
弦で音を出すバイオリンやギターなどがわかりやすいと思いますが、ピアノも弦を介して音が出るので、弦の張力や状態で音程・ピッチが変わります。
しかも、ピアノはひとつの鍵盤に1本から3本の弦が張られていて、88鍵で230本ほどの弦が張られています。
このたくさんの弦をひとつひとつ調整するのが「ピアノの調律」と言われる仕事の一部分です。
ピアノの調律には他にもたくさんやることがありますし、鍵盤のタッチを調整する「整調」という仕事もあります。
調律師の仕事はひとつひとつがとても繊細で高度な技術を求められますし、とてもたくさんの仕事があるので、ブログで都度発信していきます。
ご期待ください。
調律のお話に戻ります。
ひとつの鍵盤を弾くとハンマーが複数の弦を叩いて音が出るので、鍵盤に対応する2本なら2本、3本なら3本それぞれの弦の調整によって音程そのものだけでなく、音色(=音の印象)も変わります。
さらに音色はそのピアノを弾く空間で変わりますし、演奏者(=ピアニスト)によっても変わります。
また、ピアノで何を弾くのかによっても求められる音色・適した音色は違います。
調律師平山響一郎のピアノの調律で最も大切にしているコンセプトは、音程を正しく合わせるだけではなく、そのピアノがどのような空間で弾かれ、そのピアノがどのような音楽を奏でるのかをつぶさに把握し、演奏者にとってピアノが最高のパフォーマンスを発揮できる状態にすることです。
それは音楽ホールやスタジオで演奏するプロのピアニストやアーティストだけのものではなく、一般家庭やレストラン・バー、ピアノ教室など、すべてのピアノが演奏者にとって最適な状態であってほしいと常に願っていますし、そうできるように日々調律をしています。
よく昔からの知り合いや調律の現場で出会った方から「平山さんはプロではない一般家庭のピアノの調律はしてないですよね?」と、していない前提で聞かれるのですが、全くそんなことはありません!
【すべてのピアノが演奏者にとって最適な状態であってほしい】というのが平山響一郎の願いですから、ぜひお気軽にご相談ください。