このウェブサイトをご覧になって電話をいただいた東京都板橋区のS様宅で、1993年製造のヤマハのアップライトピアノW3AMhcを調律しました。
ウェブサイトをご覧いただき誠にありがとうございます！
都会の喧騒を忘れる川の音が聴こえ、お庭は私の好きな苔(コケ)も。
そしてピアノの上にはインドネシアの影絵ワヤン・クリも飾られていて、S様のお宅はワタクシ平山響一郎的にはとても癒されるスポットでした（笑）
1989年から製造が開始されたヤマハのアップライトピアノW3AMhcは、美しい艶出しのマホガニーでインテリア性の高いアップライトとしてとても人気の高いアップライトピアノですが、オールアンダーフェルト入りのハンマーを採用することで豊かな響きを楽しむことができ、所有欲・演奏欲どちらも満たしてくれる贅沢な仕様のピアノです。
製造から30年ほど経過していますが、ミドルからハイクラスの演奏者のためのピアノなので、弾き込めば弾き込むほど音が豊かになる、アコースティックピアノならではの良い経年変化をしてくれます。
このピアノはもともとお嬢さんのために購入されたピアノだそうですが、矍鑠（かくしゃく）とした奥さまから「お孫さんのために調律を」ということでご依頼いただきました。
数年ぶりの調律という事でしたが、外装からもわかる通りとても大切にされているピアノで、これからお孫さんが楽しく演奏してくれる風景を想像しながら調律をしました。
子供から孫へ、まさに世代を渡るピアノに触れさせていただけるというのは調律師冥利に尽きます。
